避妊・去勢 - ブログ

避妊・去勢


一般的にオス犬は活発で支配的な面がありメス犬はしつけがしやすく、愛情深いというようなことが言われています。
これはこういう傾向にあるということで犬と一緒に暮らす際の一つの参考にしてもらえればいいと思います。
もちろんメス犬でとっても活発な子もいれば、オス犬で凄いおとなしい子もいます。人と同じでいろんな性格の子がいますのでicon:face_smile

今日は避妊・去勢について少しお話を・・・
僕が小学生だった頃に一緒に暮らしていたオスのポメラニアンは去勢をしていませんでした。
当時は「自然のままの状態がいい」「去勢はかわいそうと思っていました」
しかし、現在はワンちゃんと暮らしている飼い主さんには避妊・去勢を行なうことも考えてほしいとおもいます。
メリットはたくさんあります。

去勢・避妊することのメリットとしては
オス犬では精巣腫瘍・肛門周囲線腫・前立腺肥大などに対して予防の効果があります。行動的にはオス犬同士の攻撃性やマーキングの減少が少なからず期待できる場合もあります。
また、人と暮らしている以上本能である繁殖行動も人によって管理されています。その本能を満たせないということはやはりストレスはかかってしまいます。去勢することでメス犬に対する関心が薄れ飼い主さんに対する反応が良くなるかもしれません。

メス犬では子宮蓄膿症はなくなり、乳腺腫瘍の発生率も減少します。ただ乳腺腫瘍は発情の回数も関係してきます。5~6回目の発情をむかえてからの避妊手術は予防の効果はほとんどないと言われています。
また、オス犬と同じで避妊手術を行なうことで繁殖行動の制限や気分の浮き沈みなどによるストレスも減少するでしょう。
共通項目として安易な繁殖を避けることにもなります。東京や神奈川では現在はあまり聞きませんが昔は、外飼いのメス犬で避妊をしていない場合いつの間にか妊娠していたという話も聞かない話ではありません。

デメリットとしては
まずは麻酔によるリスクがあります。その他、肥満や尿失禁などになりやすい。また海外の論文では骨肉腫にかかりやすくなるというデータがあります。(ただ、前立腺肥大や乳腺腫瘍の発生率よりは低いのではないでしょうか)
行動的にはトイレを失敗するようになったり稀に攻撃的になったりすることもあるようです。ただしつけをし直し関係を築き、肥満であれば運動をしっかりする食事管理などでそこまで問題にはならないのではないでしょうか?

避妊・去勢手術を考えている方は獣医さんに相談し考えてみてください。一つの参考にしていただければ幸いですicon:face_shy